能登半島、金沢、五箇山をめぐる3日間の旅
3日目 能登半島、金沢、五箇山をめぐる3日間の旅

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[ 概要 | 金沢駅・にし茶屋街 → 妙立寺 → 武家屋敷兼六園ひがし茶屋街近江町市場金沢駅・高速バス]
妙立寺
金沢で有名な観光名所のひとつ、妙立寺(みょうりゅうじ)。落とし穴として利用できる床埋め込み式の賽銭箱、本堂須弥壇裏の隠し階段、蹴込が障子張りになっている明かり取り階段(階段の裏に小部屋があり、そこから敵の侵入が分かる仕組み)、落とし穴階段等々のからくり仕掛けがあり、さらに無数の隠し部屋、隠し扉、隠し通路などがそれぞれの部屋を結んでいて1度や2度訪れただけでは全体像が把握出来ないほど複雑な構成になっていることから、別名「忍者寺」とも呼ばれています。

ウェブサイト:妙立寺

ウェブサイトを見ると、要予約(3ヶ月前から予約可能)とのことだったので、旅行前に電話して予約しておきました。予約時間になると同じ時間帯で予約した人たちが順番に名前を呼ばれ、拝観料800円を支払って本堂に通され案内を待ちます。拝観料がちょっと高めかなぁとも思ったのですが、内容は充実しており、拝観時間も1時間弱とボリュームたっぷり。大満足でした。

※日蓮宗のお寺ですが、どんな宗派の人でもお金を払えば拝観できます。
※案内は午前9時から30分毎で夕方までひっきりなしに行われます。予約人数に空きがあれば、当日その場で予約可能のようです。

現在のお寺は1643年(寛永20年)の建造物ですが、木の形をそのまま流用して作った強固な梁を何本も使用することで300年以上経った今でも十分現役です。本堂とその左側にある庫裏の2つの建物からなっており、外から見るとごく普通の2階建ての建物に見えますが、実際は4階建て7層、部屋数23、階段数29と想像がつかない構成になっています。

内部の仕掛けを詳しく紹介していただきながら案内されていると、途中で一体今建物のどの辺を歩いているのかわからなくなりました。このお寺の設計図を描いた設計士の人は相当頭が切れる人だったのでしょう。私もマイホームを持つときにはからくり仕掛けをたくさん仕込んでみたいと思います。

妙立寺の全景。ひっきりなしに観光客が訪れています。なお、内部拝観は要予約。


明かり取り階段。この裏側に下男部屋があり、その明かり取りに利用されるとともに外敵襲来時には敵の足の影をみて槍などで刺し倒すことができます。