【内容紹介】(2000年度演習要綱より抜粋)
<<演習内容>>
IT(情報技術)の発展とインターネットの普及によって現代経済は「デジタル経済」とか「情報化経済」と呼ばれる時代になっています。本演習は、デジタル経済とはどのような経済であり、経済社会にどのような影響を及ぼすのか、そして政府の役割はどうあるべきなのかをテーマとしています。キーワードは、インターネット、電子商取引、IT(情報技術)プラス「経済学の基礎知識」です。
本演習は、流行を追い求めるものでも、また表面だけを追いかけるものでもありません。外国では「デジタル経済」の理解に向けて、経済学者を中心に多数の研究が進行中です。ここにおいて不可欠な役割を果たすのが、ミクロ経済学やマクロ経済学の基礎知識です。
米国カリフォルニア大学バークレー校の経済学者ヴァリアンは、同僚シャピロとのベストセラー共著『Information Rule』(1999年刊)の中で次のように書いています。本演習の狙いも、以下の言葉と同じです。
.....durable economic principles can guide you in today's frenetic business
environment. Technology changes. Economic laws do not. .....
<<テキスト>>(候補)
H.R.ヴァリアン『入門ミクロ経済学』勁草書房、1992年
米国商務省『デジタルエコノミー』(東陽経済新報社)、1999年
郵政省『通信白書』、各年版
情報通信総合研究所『情報通信アウトルック’99』NTT出版、1999年ほか
<<参考文献及び必要なコメント>>
できるかぎり最新情報に接するため、インターネット、ウェッブサイトで入手できる資料(英文、和文)も利用する。
<<演習論文についての方針>>
2年生は基礎知識の習得に重点を置く。3年生は理解の発展と実地調査を重視する。4年生は、幅広い勉強と集中的な資料分析を通じて論文作成を行うものとする。
<<ゼミの運営方針>>
2年生の前半は、ミクロ経済学のテキストを輪読する。通常時間でできない場合はゼミ時間を延長したり、別時間を設けることもある。1年間の最終段階では、勉強、研究、調査内容をできるかぎりデジタルデータとして残し、卒業時に青果物をCD-ROM化して全員に配布したい。
<<ゼミ合宿やゼミ単位の行事予定>>
年2回のゼミ合宿を行いたい(9月上旬、4月下旬)。ゼミのテーマに近い内容のことを勉強している他大学のゼミとの間で、可能ならば討論会を実施したい。
<<ゼミ教室の利用の仕方>>
整理、整頓、禁酒、禁煙、異性間のセクハラ禁止。これらの条件を守る限りにおいて、大いに利用して欲しい。
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